公益社団法人北上青年会議所







理事長所信

 

2017年度理事長

「はじめに」

 私たち公益社団法人北上青年会議所は、1964年高橋与平初代理事長のもと北上青年会議所としてスタートをきり、本年で55周年を迎えます。これまでの54年間、青年として先頭に立ち、より良いまちにしようと英知と勇気と情熱を持って、輝かしい功績を残されてきた先輩方がいるからこそ、本年まで青年会議所活動がとどまることなく、受け継がれてきました。その時代背景に合わせ地域の問題はさまざま変化を続けてきましたが、問題解決に向けて北上青年会議所も変革しながら活動を続けてまいりました。その根幹にあったものが何なのかと考えたとき、JCIのコーポレートスローガンにもあったとおり「Be better(より良く)」という理念を持った会員一人ひとりの気概と行動であります。55周年という節目を迎え、改めて青年会議所活動のこれまでの歴史を振り返り、明るい未来を見据え変革し続けます。



「感謝の気持ちと明るい未来のために」

 明るい豊かな社会の実現に向け、私たちは日々青年会議所活動を続けてきましたが、思い付きや短期的に行ってきた活動ではなく、このきたかみをより良い地域にしようと、継続的に活動を続けてきた先輩方の功績と歴史があるからこそ、今の北上青年会議所があります。また、北上青年会議所会員だけが活動してきたわけではなく、多くの市民の協力や他団体との連携、さらに、切磋琢磨があったからこそ北上青年会議所が地域に根差した活動を続けることができました。そして、55周年という節目を迎える本年だからこそ、北上青年会議所会員が改めて今までの歴史を再認識し、これまで北上青年会議所を紡いでこられた先輩方やお世話になった多くの市民の皆様、さらに、関係団体の皆様に北上青年会議所のこれまでの活動を知っていただくとともに、感謝の気持ちを伝えながら50年代運動指針をふまえ、60周年に向けた新たなる道を示す場としてまいります。

 また、歴史を振り返ることにより、私たち現役会員が先輩方の思いを受け継ぎ、次へつないでいくための基礎がつくられます。そして、歴史から学んだものをさらに昇華させこれからの北上青年会議所をより良くするため、きたかみの明るい未来のための節目の年といたします。北上青年会議所の歴史を紡ぎ青年会議所活動が地域の発展へとつながるために変化を恐れず、気持ちを新たに挑戦してまいります。

 

「地域の文化を発信できる人財へ」

 北上青年会議所は、これまでも地域の活性化に繋がる人財育成を続けてきましたし、これからも続けていきます。55周年の節目を迎える本年も地域の発展に向けた人財育成を継承します。

 地方にはその土地ならではの他にはない魅力的な資源が存在します。きたかみにも土地ならではの文化が多く存在し、きたかみに住む私たちにとって大切にされてきた文化は先祖代々受け継がれてきた大切な財産です。きたかみをより良い地域に発展させようとしたとき、施設の充実や賃金といったものでは、決して大都市圏にはかないません。しかし、東日本大震災の際にクローズアップされた譲り合いの精神やご近所同士の助け合いの精神、地域の文化において地方ならではの魅力的な部分が多く存在します。また、地域の魅力の中には、食文化・歴史的文化財・地域の芸能・風習などがあります。きたかみに住む人々がそれらの本当の価値を認識し、自信を持ち発信することで多くの方々がきたかみに興味を持ち、活気あふれる地域へと発展していきます。私自身いろいろな地域に行く中で、自分が住み暮らす地域に、誇れるものが多く存在することに改めて気づかされました。だからこそ、多くの市民が地域文化の魅力に誇りをもち行動することが、これからの地域の発展にとって本当に重要なものとなると考えます。つまり、市民一人ひとりが誇りをもって地域の文化の本質を認識しながら、発信の仕方や資源の活かし方を工夫し、より多くの人に魅力的に伝えることで、地域の活性化へとつながります。その結果として、きたかみに行ってみようという人が増えます。

 交流人口が増えることで地域がさらに活性化し、将来的にきたかみに暮らす人の増加につながると考えます。市民の多くがきたかみを心から愛し、住み暮らす市民が地域の魅力を発信できる人財へ成長し、活気のある市民が多く暮らすきたかみの持続可能な発展を目指し挑戦してまいります。


 

「地域の未来を担う青少年の育成」

 これまでも北上青年会議所では、多くの青少年育成事業に取り組んできました。青年会議所会員の私たちの多くも、まさに親として子供の未来を担っている大人であります。私たちが子供だった時代に比べ地域の核家族化が進み、家の中に親である私たち以外の存在が居なくなってしまうなどの環境の変化により、学校や地域との関わり方、そして、子供同士の遊び方まで大きく変化をしております。そんな環境の変化があるにも関わらず私たちは日々の子供との関わりにおいて過去の自分をモデルとして、時には自分はこうだったからと子供に押し付けてしまうことがあります。今の時代は家族構成も昔と大きく違い、共働きの家庭も増えてきている中で、私たちの子供のころとは環境が変化をしています。それに対応することが、自分の過去を否定されるように感じてしまう人もいるでしょう。しかし、私たち大人が、現代の環境に即した形に変化することは子供の成長に欠かせないことです。私たち北上青年会議所は、地域の宝・地域の未来の財産である子供たちに対し、まずは地域の大人たちが子供とともに学び、体験を通じて成長をはかり、我々世代と同じく子育てを一生懸命されている方々とともに、子供たちの未来のために成長してまいります。さらに、子供たちやこれから大人になろうとする青少年が、この地域に愛着を持ち働く私たちのようになりたいと思ってもらい、地域の魅力的な文化やこの地域の産業を伝え、まちに関心を持ちこの地域で暮らす夢を描くことで、更なる地域の発展につながります。

 50周年記念事業として2013年に始まった“鬼っジョブ~北上おしごとパーク~”は、地域の子供たちが将来の夢を記載する欄に、将来の職業を書けなかったということがきっかけでした。大人たちの働く姿や働くことでの喜びを少しでも伝えることで、青少年の方々が将来に対し夢を抱き、自分たちもこの地域に住み暮らし地域の一員となることが誇りと思うことで、きたかみの発展へとつながります。本事業は、年々興味をもっていただく子供たちが増えており、参加した子供の喜ぶ姿や笑顔が、設営に携わるきたかみで働く大人たちの喜びや誇りとなっております。また、スポーツを通じ、子供たちに他者を思いやる精神を育んでまいります。決して勝敗にこだわるだけでなく、まわりに対する思いやりの精神や自分があたりまえのように活動できる環境を作って貰っていることに感謝をする気持ちこそが、精神的な成長を促します。きたかみの青少年が未来の大人像をしっかりと描き、輝く未来の礎となる青少年が地域に愛着を持ち地域を支える人財へと成長していくために挑戦してまいります。

 

「活動の大きな広がりへ向け」

 私たちの活動は、これまでもそしてこれからも決して北上青年会議所の会員のみで行っているものではありません。そこには多くの市民や関係団体の皆様が、北上青年会議所の活動の趣旨に賛同いただいてきたからこそ成り立ってきたものであります。私たちの活動は自分たちの成長によりまわりへ影響を与え、地域を発展させていくためにあるのだから、より多くの市民の賛同が得られれば、より大きな力を持ち活動の推進へとつながってまいります。そのためには、まずは北上青年会議所の活動が多くの方の目に触れ、一人でも多くの皆様に共感していただくことが重要であります。さらに、私たちの活動に対し一緒になって発信していただける仲間をより多く増やしていくことで、更なる広がりにつながり、如いては、活動を行っている会員が地域に必要とされ認められることによって充実感が増幅されていくと考えます。

 また、1月の新春交賀会にて多くの来賓をお迎えするのは、多くの皆様にこれまでの感謝をお伝えするとともに、今後私たちと同じく地域活性に取り組む団体とともに歩むべく、北上青年会議所の本年の活動の周知につながる最大の発信の場として開催します。北上青年会議所の活動を多くの方に知って頂き共感を得て、私たちの活動が地域に広がる運動へとつながっていくために挑戦してまいります。

 

「魅力的なリーダーが多くいるまちであるために」

 魅力的なまちには、周りの人に影響を及ぼせるような魅力的なリーダーが多く存在すると考えます。私たちは青年でありまだまだ未熟な面も否めませんが、だからこそ多くの夢を抱き失敗を恐れず挑戦することができます。しかし、その活動が地域に認められるためには私たち自身の成長が必要不可欠であります。私たちが成長し力をつけ、そんな青年たちが活動をするからこそ地域に認められ、よりよい社会の実現へ向け活動していけるのです。

 これまでの先輩方がそうであったように、私たち現役世代も地域の青年団体の中核を担える人財へと成長をしてまいります。その成長とは、決して地域づくりの知識を身につけるだけではなく、社会人としての礼儀作法の基礎をしっかり身につけ、地域の問題や改善策をしっかりと見据え、よりよい社会の実現に向けリーダーシップを発揮できる人財へ成長していくことです。いろいろ考えて知識は持っているけども、行動に移れない。逆に何も考えず、勇気だけで行動するだけでもいけない。その両方をもち、最終的にあきらめなかった人が成長し成功を手にするのです。北上青年会議所の会員であることに誇りを持ち、私たちが魅力的なリーダーへと成長し、地域のリーダーとなるように挑戦してまいります。


 

「北上青年会議所が未来につながるために」

 個人がどんなに理想を掲げ大きな野望を掲げたとしても、組織としての活動を行なわなければ決してその実現はかないません。全国的にも会員数の減少が叫ばれるいま、北上青年会議所も例外ではありません。今まで紡いできた北上青年会議所の活動が未来に続いていくためには、新たな青年の参画は必須であります。そのために、会員一人ひとりが北上青年会議所会員であることに誇りをもち、青年会議所活動の魅力を多くの市民に伝えて北上青年会議所が今後も続いていくよう活動してまいります。もちろん私自身が率先して北上青年会議所活動に対し賛同いただき、参加してもらえる方々を増やしてまいりますが、会員一人ひとりにはそれぞれの魅力的な部分があり、他者に共感頂ける部分や伝え方も異なります。多くの会員が北上青年会議所の魅力を伝えることが出来れば、多くの共感を得ることができ、共に青年会議所活動を行なう仲間を増やすことにつながります。魅力的な個性をもった青年団体として一人ひとりがさらなる成長を遂げ、これからも北上青年会議所が紡がれていくために挑戦してまいります。

 

「最後に」

 私たちが青年会議所活動をできるのは、私たちの活動に対し理解と協力をいただいている会社、家族があってこそ挑戦することが出来ます。そのことに対し感謝の気持ちを忘れず、更には自分自身の成長により恩返しできるように活動してまいります。また、当たり前のように北上青年会議所があることについて、決してただ継続させてきているのではないと認識し、時代に即した形へ変革を恐れず青年らしい挑戦を続けていきます。そして、地域の発展にむけ誇りと主体性を会員一人ひとりがもち、組織一丸となって60周年にむけ新たなる気持ちで活動していくことが、明るい豊かな社会の実現へ向けた1歩となることと確信します。