公益社団法人北上青年会議所







理事長所信

 

2019年度理事長

「RE—BORN~be yourself 自分らしくいるために~」

 子どもたちの未来のことを考えるとき、自分は何が出来るのか。私は理事長の職を預からせて頂く決意をしてから、もっと言えば委員長などの職を受けて日々活動している中で考えさせられてきました。

 昨年、北上青年会議所は創立55周年を迎えスローガン「Don`t stop my Love~歩をとめないで~」を掲げ、来る60周年へ向け、変化を恐れず挑戦し続ける決意をしました。中間期である55周年は、創立50周年で掲げたスローガン「MNC50 Make the Next Challenge~50周年の感謝を胸に新たなる挑戦~」と「50周年代運動指針」を中心に「2010年代運動方針」・「公益社団法人北上青年会議所ビジョン」に触れ、直近5年間の歴代理事長の皆様にご協力を頂き、それぞれの作成当時の思いや経緯をお聞きし、現役メンバーとともに検証を重ね60周年までの方向性を「50周年代運動規範」として定めました。それは、「運動方針」・「ビジョン」の内容や思いは、「運動指針」へと生かされまた、団体として様々な方向性があるのではなく、実は1つの方向性がそれぞれに示されていたことにも気づくことが出来ました。我々現役メンバーが、さらに未来へ向け運動を展開して行くためには、一人ひとりが活動に対して目的意識を持ち“何の為”“誰の為”の活動であるかを見極め行動することが必要であることから、「50周年代運動規範」を礎に邁進することが必要です。

 北上青年会議所理事長として団体の方向性を考え「50周年代運動規範」を礎に運動を進めて行く上で最も大切なことは、一人ひとりの「あり方」を考え示すことが、必要であると強く感じております。「あり方」とは、本来あるべき姿を現す言葉ですが、人間は両親や先祖から生を頂き“周りの人との関わり”で様々な経験や知識を持って人格形成され人になっているということから、自分自身に本来の姿はないと私は考えております。では、なぜ自分自身の「あり方」を示すのかですが、私はそれを人生に於いて“どうなりたいか”“どう生きて行きたいか”をしっかりイメージすることだと考えます。人間は一人では生きて行くことは出来ず、自分自身がどの様に“周りの人との関わり”を考えて生きて行くかが重要になります。“周りの人との関わり”は自分自身の存在意義すなわち「あり方」となり、自分自身の「あり方」は、北上青年会議所の団体の「あり方」をも示してくれるようになります。北上青年会議所が地域から必要とされる団体であり続けるために、今一度、自分自身のあり方を考え見直す必要があります。そのために人から求められる人材を目指し、応えることの出来る人間に成長することが必要であります。本年は、自分自身が“どうなりたいか”“どう生きて行きたいか”を“周りの人との関わり”を通して自分らしくいるために自身の「あり方」を探しに様々な運動を展開し活動の中で見出し共に成長して「あり方」を明確にしましょう。その先に地域の未来が広がっているのです。



「C‘MON EVERY BODY~目的意識を持って活動し会員を拡大しよう~」

 青年会議所の会員減少、近年大きな問題となっております。その一連の流れとして私は、会員の減少に伴う活動費の減少、活動費の減少に伴う活動内容の縮小というように考えています。一人でも運動は行うことが出来、お金をかけずに活動することは極論出来ますが、青年会議所は一人でも多くの人へ運動を推進し周知理解を図る活動を行い多くの賛同者と共に運動の輪を広げ地域の活性化を図る団体であります。端的に言うと青年会議所の運動は、人を巻き込むことであります。

 その中で、会員減少が問題なのか会員の拡大を図れないことが問題なのか、そのことについて私は会員の拡大が図れないことが問題であると考えています。その課題となる部分を探ると、目的意識の薄れが挙げられ、メンバー自身の“活動に対して”や“所属していることに対して”何の為に活動をしているかの目的が見えていないことではないでしょうか。また、私たち自身が青年会議所で活動する目的意識が薄れていることが、周りの人に伝わり青年会議所へのイメージが低下しているとも考えられ、この連鎖が拡大を妨げているのかもしれません。まずは、会員一人ひとりが、活動に対し目的を持ち行動することが必要であり何の為に活動しているのかを考えることが大切です。そのことを実践し活動することで、周りの人からの見方が変わり活動に対しての理解が得られると考えます。

 “周囲の人のことを考え行動出来る団体”“社業発展ために自己修練を重ねトレーニングすることの出来る団体”“地域の問題や課題に目を向け真摯に向き合い考え自らの意思で行動出来る団体”それは利他の精神で活動するばかりではなく、純粋に自分自身と向き合い柔軟に考え周囲からの負託に応えることの出来る団体であるからです。この様な団体は他にはありません。このことを今一度理解し自信を持って対外へ発信する必要があるのではないでしょうか。その発信が出来る時、会員一人ひとりが目的意識を持ち合わせ会員の拡大が図れます。

 我々と共に地域の明日を考え行動出来る人材を増やすことが地域の活性化に繋がり、人と人との関係に活力を与え、周囲へ希望を与え明日を創造出来るのではないでしょうか。会員の拡大に限りはありません。志を同じく運動を展開し活動する人材を拡大してまいりましょう。青年会議所運動の本質は会員拡大であります。

 

「someday we can change the world~俺たちはいつか地域を変えられる~」

 「まちづくりは人づくりである」これは北上青年会議所の人材育成事業の根本といえる言葉であり、このような精神は代々受け継がれてまいりました。その精神は人づくりにおいて、私たちが人を教育するということではなく、専門家の知識を頂き、市民の皆様と共に地域を考え行動し、より良い未来を創造する中で活気ある人の繋がりを創っていくことにあります。そしてその繋がりは、一人ひとりが地域に対して興味を持ち、関わりの中で様々なことに関心を深め、周りの人を巻き込み、これまでの自分にはなかったような意識の変化を起こします。その意識の変化こそ、まちづくりへの第一歩であり、その連鎖が地域の未来へ繋がっていくものと考えます。これまで受け継がれてきた「まちづくりは人づくりである」という精神を継承し、押し付けのまちづくりや人づくりではなく、周りから求められるまちづくり事業、人づくり事業を行っていかなければなりません。  

 2016年に私は人材育成事業を担当いたしました。この事業は「人と人との繋がり」をテーマに、人と人とが互いを理解し合い円滑な生活を送ることが地域の活性化に必要なことであるとして1年間事業を開催いたしました。振り返りになりますが、事業を行う上で必要な工程は、事業企画立案、事業参加者募集、事業実施、事業成果検証と大きく分けて4つの工程であります。しかしこの工程は時間に追われながら事業をこなすだけになり参加者に対しても中途半端な関わりとなり効果的に成果を上げることが出来ず、また担当する委員会にとっても満足する結果を出すことが出来ませんでした。このことは私自身の力不足でありました。手法の話をすればきりがないことですが、事業として地域に対しビジョンを掲げ周知理解を図り共に行動し学び気づきを得て成果を表すこと、事業年度や方向性が変わっても必ずこの工程で進みます。地域活性化のためにまちづくりを行い地域との連携を図り青年会議所の運動を推進することは、1年や2年では時間が足りません。私は、この経験から北上青年会議所のまちづくり推進は長期計画が必要であると強く思っております。

 2012年度に伊藤隆一理事長の下立ち上がった「タウン・ラボ・アカデミー」は、北上青年会議所を代表する地域活性化事業であります。現在は市民の有志が中心となり「タウンラボ・きたかみ」として団体を設立しさらなる地域活性化を考え活動しております。この事業は3年間の継続事業として展開され我々と市民が一体となって共に成長出来る場を作ることを目的に行われました。1年目は基礎能力の向上を図り企画立案の年とし、2年目は基礎能力の成果を発揮し実行力を高めるための実施の年とし、3年目は1年目からの基礎能力や実施での学び効果を自らで検証する年でありました。

 この過去の継続事業を教訓とし、そこから得られた成功点や反省点を大いに受け継いで、単年の事業年度だけで物事を図るのではなく、継続的な視野に基づき人材育成継続事業を通じて参加者へ地域愛の醸成を図り地域活性を進め、その大きな一歩を本年度は踏み出します。


 

「Don`t stop my Love~子どもたちに地域愛を育むキッカケを与え続けよう~」

 北上青年会議所以外に青少年育成に関わる事業や行事を行う団体や機関は数多くあります。身近にあり我々も体験したことがあるものとしては、子供会や小学校の行事や事業ではないでしょうか。子供会では地域の方々との繋がりを作ることを中心に隣近所のこどもたちとの交流、その親たちとの交流、そしてお年寄りの方々との交流、それぞれが協力して地元の祭りへの参加体験や交流を通じて地域の方々との繋がりを作っているのだと思います。また小学校では、授業以外の部分で自然観察や体験、集団生活体験や社会科見学などにおいては、普段の生活では触れることの出来ない自然を感じその体験が学ぶ力の向上にも繋がり、また家族の集団生活ではなく、友達や先生といった家族以外の人との集団生活体験を行うことで、連帯感や道徳観を養いこども達の心身の育成も含めた行事や事業を行っていると考えます。

 では、我々青年会議所が青少年育成を行う本質はどこにあるのでしょうか。私は、地域愛を醸成する場の提供、すなわちキッカケ作りであると考えます。近年、北上青年会議所は「鬼っこてらこや」・「鬼ッズenjoyサークル」・「きたかみラブピース」といった青少年育成事業を行ってまいりましたが、すべてに共通するものは、地域愛を育む様々なキッカケ作りを行ってきたところにあります。まず、鬼っこてらこや事業のポイントは、大人・子ども・学生の三世代交流を通じて、それぞれの役割の中で目的意識を持ち役割を果たすことで地域愛の醸成を5年間継続して図る事業でありました。次に、鬼ッズenjoyサークル事業は、自分自身を取巻く大切な存在(ひと、故郷)を思いやる心を育むことを基本に「変化」・「意識」・「しんか」をテーマに3年間継続して地域愛の醸成を図ってまいりました。そして、きたかみラブピース事業は、子どもたちが地域の魅力を肌で感じ体験から地域への愛着心を育むことを目的に、「探求心」をテーマに掲げ行われました。事業名や趣旨は違っても青少年育成のポイントは、地域愛の醸成であることが分かりますし形を変えながらも、子どもたちに対しキッカケ作りの場を提供し続けてきております。見方を変えれば、青少年育成はまちづくりを進め地域の活性化を図る上で必要不可欠な事業であると強く思っています。我々はこれからも、次代を担うこどもたちへ地域愛を醸成するキッカケの場を提供し続けることが必要であります。

 地域愛への醸成を図ることは、数日や1年位では足りません。醸成は様々な経験を通じ考え方や価値観を持って成されることだと考えます。それは、自分たちにも言えることで、自分たちも地域を学び地域愛とは何かを追求することが必要であると考えます。青少年育成事業を通じて、子どもたちと共に地域を学び経験し地域愛を深めて行きましょう。そして、大人として子どもたちに地域愛を育むキッカケを作ってまいりましょう。生まれた地域や人に興味を持ち、地域の文化に関心を持つことで、地域愛や人との絆を大切にする心の育成に繋がります。そして、そのキッカケを基に子どもたちが成長し大人になった時、この地域で未来の子どもたちに新たなキッカケを与えられる大人になると考えます。この継続がより良いまちづくりに繋がり地域が活性化するものと確信いたします。

 

「JUST KEEP ON~根幹を担う覚悟を持ちやるべきことを実践しよう~」

 当たり前のことを当たり前に実行すること、仕事や青年会議所活動でも大切なことだということは言うまでもありません。しかし、当たり前のことは人それぞれ違うのではないでしょうか。当たり前のこととは、自分に対して当たり前のことなのか、周りの人に当たり前のことなのか疑問になりませんか。私も「それは当たり前だべじゃ」とかよく言い、それは相手が自分の予測と違う行動した時に出る言葉で、お願いしたことや思ったことが想像通りに行けば出ない言葉ですし冷静に考えれば相手にも当たり前があるのです。私は、最近「当たり前のことを当たり前に行う」と言うことは、「やるべきことを明確にし、やるべきことを実行する」と考えるようになりました。このようなことは青年会議所の中でも特に、総務広報に当てはまりますし、やるべきことを明確にしてやるべきことを実行する活動は、まさに総務広報であると考えます。

 例えば事業や例会の受付は当然なければ効果的な運営を行うことが出来ませんし、また様々な事業や例会のPR・告知・取材も対内や対外へ周知理解を図らなければ効果的な活動を行うことが出来ません。これらのことは当たり前のことであると同時にやるべきことであると考えます。従ってやるべきことを明確にすることは、全ての行動の根幹であり、根幹の部分を考え活動して行くことは、求められていることや求めることに敏感に反応し常に周りを意識しておく必要があります。当たり前と考えると完璧さを求められ容易なことではありませんが、北上青年会議所の運動促進を図り活動を支えるためには必要不可欠な活動であります。今まで培ってきた活動のノウハウを継承しやるべきことを明確にして根幹の部分である総務広報力の向上を図りたいと考えております。

 また、公益法人格取得から9年目を迎え取得に携わったメンバーが卒業により在籍しておりません。今後も公益法人格取得団体として活動を続けて行くためには公益法人格についてメンバー全員で学び共通の知識とする必要があります。また、公益法人格として10年目を目前に、公益法人格について検証することも必要であります。そして公益社団法人北上青年会議所として地域の皆様へ運動の発信や活動の周知をこれまで築き上げたノウハウを生かし広げて一人でも多くの方々にご理解を頂く活動が必要であると考えます。それは、地域の皆様のみならずメンバーへの周知も同様に必要なことであります。

 本年は、これまで築き上げてきた経験や知識を活かし積極的且つ大胆に対内や対外に周知理解を図り「やるべきことを明確にし、やるべきことを実行する」活動を当たり前に行ってまいります。

 

「CHANGE YOUR SELF~自分次第~」

 地域の未来は、私たち大人一人ひとりの感覚や意識で左右されるのではないでしょうか。善悪の判断や進む方向性も物事の捉え方や考え方も於かれている立場で変わるのだと思います。地域は人の集合体であります。地域の未来を考えることは、人の未来を考えることであります。そして考えの根幹は、子どもたちの将来を考えることであると思います。地域を家族で考えてみると、私たちは先祖から繋いでいただいた命を大切にし、親は子どもたちの将来を常に心配し、時には叱ることもありながら、大きな愛でこどもたちの成長を見守り、日々自分の経験や知識を活かしよりよい生活ができるよう行動しています。そのひとつひとつの家族の集合体こそ地域といえるのではないでしょうか。我々がこれからの地域の未来を考えることは生きて行く上での最大の役目でありますし責任であります。子どもたちに何を勧め、何を伝えることが出来るのか、そして子どもたちに何を残せるのかを、今一度考えることが地域全体で必要なことであり求められていることではないでしょうか。少子化が進む現代だからこそ次代を担う子どもたちに対して、我々が地域から受けてきた愛を経験と知識と情熱を持って伝えて行くことが必要であります。このことを意識し行動することで、進む方向性も物事の捉え方や考え方も於かれている立場で変わっても、それが多様性に変わり様々な地域を作り出しより良い地域が作り上げられると確信いたします。

 「RE—BORN~be your self自分らしくいるために~」新たな自分らしさを求める活動は、自分自身の「あり方」を定める活動です。青年会議所という団体は、自分自身の「あり方」を、様々な役職や職務を通じて学び気づきを得ながら、経験や知識を深め自己成長を求めて行く団体です。しかしその機会は、団体が自動的に与えているのではなくまた、入会していれば当たり前に与えられるわけではありません。与えられたことに対し真摯に向き合い活動することで自己成長の機会が頂けます。機会を頂くことは、自分自身の「あり方」を考えることに繋がります。それにはまず、求められていることに対し応えること、どのようにすれば応えて行けるのかを迷うのではなく、今の自分に何が出来るかを考えやるべきことを明確にすることが大切であります。やるべきことを明確にしたとき、自分自身の進むべき方向性が見えてきます。そして、一人で考えるのではなく周りの人や仲間と共に考え方を共有し様々な意見や思いを聞き入れることが重要です。方向性が明確になるときに自分自身の求められていることに対しての「あり方」が定まり、新しい自分らしさが生まれるものと考えます。

 さらに、限られた時間の中で青年会議所運動をしていることを忘れてはなりません。また自分の時間を使って活動しているわけではありません。それは、家族の時間、仕事の時間、仲間の時間と自分に関わる人の時間を使って活動しています。人の時間を使い時間を借りて、自分自身の「あり方」を追求しています。限られた時間と言うのは、卒業までの時間ではなく周りの人から頂いている時間であります。青年会議所での活動は長い人生の中の数%に過ぎません。しかしこの数%の活動が残る人生に大きな影響を与えるものと考えています。言い方を変えれば、自分自身の「あり方」を考え新たな自分らしさを生み出す機会は今しかない。残る人生に良い影響を与えるか、それなりにするかは、自分次第です。青年会議所の卒業をゴールにするのか、その後も挑み続けるか、答えるまでもないと思います。


 

REBORN
自分自身を磨き新たな自分を生み出そう

 

 

~be yourself 自分らしくいるために~
真に地域から必要とされる団体を追求し一人ひとりが人から求められる人材を目指そう。 その先に、大切なものを守り繋ぐことのできる人間になると確信します。